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SADOMMUNE 山井隆介 + 長谷川億名「函数の部屋」

10/21/2021

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夏に撮影していただいた、SADOMMUNEという、佐渡のカルチャーを現代〜文化人類学的な層まで掘り下げて紹介している番組です。
さどの島銀河芸術祭の紹介回で、11/7まで展示中の、「函数の部屋」を取材していただきました。


さどテレビで放映後、アーカイブ配信されています。
(両津博物館の池田先生による、
ムジナについての回など、とても面白くておすすめです。また、もっと佐渡のムジナを含む土着的な信仰について知りたい方は、『憑依と呪いのエスノグラフィー』という本は、とても面白いです。)

番組内で質問をしてくださっている吉田モリトさんや武田泉さんには、展示候補地を回る時など、パーソナルにサポートしていただいていて、すごく率直にお話できました。

ここ最近、私は人間の、(宇宙を視野に入れた場合、間違いなく起こると思うのだが)「物質よさらば」がどういうふうに起こるのが理想的なのか...(まず個体としての自分の死の方がもちろん先とは思うのだが)
そして、物質(脳)から解放された記憶(存在のかけらとも言えるだろうか)が宇宙の中でどんな風に残っていくのか、
がやはりセンチメンタルな意味でも気になっており、いま作っている映画の「コスモ・コルプス」でも結果的に、コアな問題にさせていただいています。

そういう時に思い浮かぶのは、自分の人生の中での不思議体験の一つである、「空を飛び交う光の粒」で、どういうものかというと、20代前半だったと思うのですが、ある日、明らかに自分の意思で飛んだり分裂して追いかけっこしている小さな光たちを上空に見たのです。
最初は誰かがサーチライトか何かで遊んでいるのかなと思っていたのですが、映すものもないただの空だし、たまに数が変化したりして10数個になったりしながら、明らかにそれらの光は自分の意思で遊んでいるのです。傍観者ながらも、その光たちの興奮を感じ取って、こいつらは、こんなに飛び回って、なんて楽しそうなんだ、と思ったのを覚えています。
ビデオで撮ろうか、家にあるプロジェクターで煽ろうか..(当時はスマホはなかった)と考えながらもそこから立ち去れず釘付けになっているうちに、いきなり光はパッと散逸して、消えました。時間にして1、2分のことだったかと思います。
後年、ピナバウシュのフルムーンという作品の中で、ダンサーたちの体を通して、全く同じものを見る体験をしたのですが、存在は、爆発的な喜びの中で生きることが本当はできる、また、もしあの光たちがなんらかの未来的な存在で(人間性を感じたので。)、あの時の私が偶然なんらかのエラーで目撃することができたのだったとしたら、体のなくなった、私たち、あるいはずっと平行で交わらないかもしれない彼らの世界は、それはそれは素晴らしいだろうと、思いました。

映画作品と私自身の実人生との乖離が問題だったので、今回の映画にそれを、少なくとも脚本段階で入れることができたのは、大きな進展だったなと思ってます。

私は自分の体験したことは、客観的な事実でもあって欲しいという意志(?)が強い人間で、だからというわけではないのだが、
お酒もほとんど飲まない。(例えば集団催眠とか、幻覚とかという結論にしたくない。不思議なことが起きても、現代科学では包括されていない現実の層があるはずで、それは追求してみたいと感じる)そういう人生の中での完全なる不思議体験の一つが前述した光、そして佐渡で守屋君、ゆうこさんと同時に体験した、「猫の不思議な事件」です。

でも思うのは結局、不思議な出来事に遭遇しても、その不思議を、放流するしかないよなと。
不思議だけど、持ち帰って、分析するわけには行かない、その光や猫は、その環境と文脈にいたのだから。そもそも科学者も近くにいないのだから、どうやっても答えなんかは出ないんだなと。
ただその奇跡的な事実の、肌や精神に残るリアリティの痕跡や、事実を何度も何度も反芻することからの気づきが、やはりこれからの人生でも、世界の可能性について考え、信じるときに、重要になってくるんじゃないかと考えています。

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サドミューンの時はまだ、未来篇(ユイ篇)も撮っていなかったことを思うと、平和だなと思います。。
しかし、この時語ったことから派生していたり、また何度もここへ帰っていったりするのだろうし、
そういった瞬間的に感じていたことを言葉にでき、省みる機会があるのは、とてもありがたいです。


佐渡の虫崎での滞在では自然に圧倒されてしまい、夏ということもあって、虫との戦いも多かった。自分は現時点では完全には自然型の人間ではありませんが、佐渡の人たちはどのかたも自分より一回り大きな感じがし、少しずつ強くなっていきたいとは感じている。

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SADOMMUNE「さどの島銀河芸術祭2021 参加アーティスト特集」!!

今回お届けするのは、美術家の山井隆介さんと映画監督の長谷川億名さんのユニットによる作品です。
プライベートでもご夫婦であり、それぞれに作家活動をされているお二人は、今回初めてコンセプトワークから設営、仕上げまでを共同で制作されたとのこと。

お二人は、1万年先の存在という、時間的にも距離的にも遠く隔たれた存在に対して伝わる言語を探求することを主題に、佐渡に長期滞在をしながら、佐渡の歴史や風土から大いにインスパイアされ、この作品を完成させました。

作品へのそれぞれの思いや、佐渡での滞在秘話、山井さんご本人による作品解説も丁寧にしていただきました。
この作品をもっと深堀りできるインタビュー記事も公開されていますので、ぜひ合わせてご覧ください。
さどの島銀河芸術祭 山井隆介+長谷川億名「函数の部屋」

https://sado-art.com/2021/06/26/山井隆介+長谷川億名/
函数の部屋 Interview with 山井隆介+長谷川億名
https://sado-art.com/2021/10/04/interview-yamai-hasegawa/

【お知らせ】 現在、さどの島銀河芸術祭2021は、会期を延長して2021年11月7日まで開催しております。 クローズになった展示もございますが、まだまだ見どころある作品が展示されておりますので、ぜひ足をお運びください。 クローズになった展示会場など、詳細はこちら
https://sado-art.com/2021/10/01/extension1107/


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    ▷new websiteができました!
    https://yoknahasegawa.com/
    ブログはこのままです。今年は記事も2割増しくらいの頻度で書きたい。

    ▷今月考えた本:
    『ヘヴンリー・ブルー』
    早坂類

    ▷Yokna  Hasegawa 

    ​(長谷川億名)
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