Central Game - Yokna Hasegawa
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取材で佐渡にお邪魔します

10/9/2024

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取材で佐渡にまたお邪魔します🙇‍♀️

映画でお世話になった時から2、3年ぶりの方もいらっしゃり、連絡をしていく中で、ご心配させてしまっていたんだなぁとしみじみ感じました..。
映画のことは、制作中あまり表に出せないこともあり、悩みについてあんまり書くのも変なので、水面下で色々進めています。
また、私の性格的に、自分ではどうしようも出来ない理由で止まってしまった時など、必要以上に落ち込まないように、インターネットや違う表現媒体を使って道を開いておくことを心がけていますが(実際そういう全然関係ないイベントで偶然、問題が解決したりします。)、それでもやはり4年近くと言うのはかなりの時間をかけ過ぎてしまっているのは反省しています..。

関わってくださった全員が全員(キッズも含め)、楽しめる映画ではないかもしれない、と悩むこともありますが、自分なりに佐渡を知っていく中で大切な事を考えて「コスモ・コルプス」を作りました。また、私以外の才能も沢山集結していて、自分では出てくれたみんな(人間以外のものも)最高と思っているので、良い形でお披露目できるよう頑張ります。

取材は今回と、許可やシーズンなどの問題でもう一度伺おうと思ってます。なので今回お話を聞いて、興味を持ったところへ第二回目に行くのが良いかと思っております。
お話うかがえるのを楽しみにしております。

この取材の成果は来年お見せしたいと考えております。


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Cosmo Corpus (コスモ・コルプス)未来縄文篇より
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多価的な言葉、現在と未来、死霊の可能性

10/6/2024

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真弓さんとの読書会で『ジェンダー/セクシュアリティ』を読んだきっかけで田崎英明さんの文章を色々と読むようになり、勉強させていただいているのですが、
『ディアスポラの力を集結する』というシンポジウムをまとめた本の中で田崎さんが、イスラエルの軍の上の人たちが
インタビューでドゥルーズとかガタリなどが愛読書と答え、パレスチナの人たちの家をブルドーザーで壊して更地にするのに、"Espace Lisse"(平滑空間)とかの用語を利用している、とお話しされているのを読んで、驚いたことがありました。

調べていくうちに海外の哲学の先生の授業ブログが出てきて、コメント欄に生徒らしき人が、「ドゥルーズの思想は中立的だ」と言っているのを、その先生も含めて他の人たちが「中立というのは違う、多価的だ」と結構強く批判していたのも含め、たまに思い出します。


萱野 そうなんです。…(中略)…
 ヘゲモニーとの関係でいうと、こうした平滑空間を活用する一番の利点というのは、通常の条里空間ではありえないようなかたちで富を手に入れることができるということにあります。たとえばイギリスは海賊によって初期の資本を蓄積し、海での自由貿易を管理することで世界的な富の集積地になったわけですよね。さらにいえば、海のむこうの植民地だって同じです。植民地ではいくら略奪しても、そこはヨーロッパの考える法がまだ確立していないところだという理由で許されました。だからこそ、ヨーロッパの帝国主義列強は、ヨーロッパの外では自由な植民地獲得競争ができた。平滑空間では条里空間とはちがうやり方で富を手に入れることができるし、それが結局はヘゲモニーのもとでの資本蓄積につながっていくんです。

水野和夫・萱野稔人 『超マクロ展望 世界経済の真実』 ( p.81 )
引用元 : https://blog.goo.ne.jp/memo26/e/59498e0d4b98d4d653f8b78e7f5becd5​

今、前述した読書会でちょうど「シネマ2 時間イマージュ」を一年間読んでいて、年内で終わりそうなのですが、ドゥルーズは、映画を、「世界とのつながりを取り戻すもの」と何回か言っていて、非常に熱い人だなという印象で、どちらかというと反体制側の思想に近かったのかと思っていました。愛読書にしていたイスラエルの高官には、ドゥルーズの本によって相手のゲリラ的な様式を学ぶためという動機もあったのか。それとも無垢に参考にしていたのだろうか...。
国が自分の用語を、how to本のように、自己矛盾しないまま、誰かの家を更地にして、文字通り、それまで何もなかったかのような、新しい資本をそこから生み出せるような、「平滑な空間にする」という意味で使っていたとしたら、筆を折りたくなるんじゃないかなと思ってしまいました。
ただ、私の思い込みもあって、上で引用した文章を見ると、世の中の事を冷静に分類しているだけなんだなとも思った。(ブルーオーシャンという言葉にも似てる)


イスラエルは、何かを行為する際に、テキスト(言葉か。)をベースにする国なのだなと思うと同時に、採用せざるを得なかった、ポストモダン的な狂気(必然だったのだろう)と混沌の癒やし方はあるのだろうか...力で押し切っても、ヒートデスを起こすのではないだろうか。全て更地にすれば建設は早いのか。でも安定は想像できないしするべきでもない...
「歴史が繰り返す」のは、人文学の怠慢とも言えるし、人間の限界なのかとも感じる。でも「言葉より行動を見ろ」というtipsと同じように、「過ちとされた歴史を繰り返している人」は例え権力者でも、昔被害者であった人でも、これからの時代に不必要だと思う。それを一つの判断に最近は採用している。
勿論、その人だけではなくて、利権や、もしかしたら生物学的レベルでの集団的影響(棲息環境が悪化するとマウスは暴力的になった、地球上の人口の増加が問題であることは確かだ)など複雑で大きな氷山的主体の一角とは感じるけれども、一つの舵ではあるだろう。
国を個人のように考え、世界を社会のように考えたら、それこそパレスチナの人たち(今はレバノンまで!)にとって条理のある空間なのだと言い聞かせる、警察(これも力ではある)、法(国際法)をどうにかして強化する、戦争を起こしたトップの人を勝っても負けても裁く。別の条件で醸成された価値観の輸入。それまでの土地のテキストには残っていない歴史を想像させる、共有コードで残す、所有権、境界線を一つ一つはっきりさせて、それをさらに長い時間かけて教育に反映させていくしか思いつかない。


日本にとってのそれ(ベース)がなんなのか、総裁選を見ていたら少し分析できそうな気もしていた。偶然高市早苗さんの立候補した際の演説をリアルタイムで見ることができ、引き込まれてしまいました。本当にお話もお上手だし、情熱も情緒もあり過ぎるほど感じ、凄みもあり、辟易している「アメリカの言いなり」にならなそう、でもあり...、一方で色々違和感もあり、全体的には高市さんという不思議な力学の場にインスパイアされてしまいました。
もしSF小説を書いたら、高市さんが総理大臣になった世界線を極限まで考えてみたい、もちろん悪い役ではなくて、純粋さもある人、登場時の決断とエンディングで大きな変容のある人、として書きたいです。また、女性が総理大臣になる日もいつかは来るとは思うし、高市さんがもしかしたら今後なる可能性だってもちろんあるけれども、いずれにしても私の小説の中では、日本の最初の女性総理大臣にします。
(高市さんの場合自分ではそれを特に打ち出していなかったけれど)
そのくらい右左置いても日本的で、サイバネティックな思考回路もあり、女優っぽい(悪い意味でも)魅力がある、特徴的な人だと感じました。
ただ、最終的には議論を聞く中で、私は自民党の総裁としては、林さんが一番良いのではと感じていました。(高市さんについては色々情報を見すぎたからかもしれません。)

高市さんの演説で大勢の人が一番胸を打たれたのは、祈りのように暗唱した自衛隊の宣誓、また、「私たちの現在は、誰かが守ろうとした未来だった」という、特攻隊の映画の中のセリフの部分ではないでしょうか。
まるで憑依的な演技力を持った女優のような感情を巻き込むオーラがありました。
しかし、特攻隊や人間魚雷...という施策を国がとったこと自体、言葉ではどう言い繕っても、使い捨てしていて、後世の政治家が輝かしく讃えるような事ではないと感じる。
その命と死が必要だった分の技術力の欠如の上での開戦ということも意味している。しかもまだ人生を知らない若い人たち。
本人の技術や才能とか運を利用して戦うのですらなく、自動的なスピードや爆発の中に、色々な偶像・仮想敵・殉教・「愛する人(女子供)を守る」など感情的なしがらみで閉じ込め、
一方でプリミティブな発想力とも言え、それがイノセントと取り違えられるのかもしれないとも思う。

そして、日本の人はまだ、民意もあったのだから、守ろうとして(自分の意思で)犠牲になったとも言えるのかもしれないけれど、巻き込んだ、殺した、他のなんの野心もなかった国々の人々、日本の中でも特に守られなかった沖縄への言葉も、その輝かしい映画の台詞の前に、真っ先に言うべきではないだろうか。




文化、伝統を守る、保守的な思想というか意識は個人的にはとても大事だと思う。​
高市さんは、確かに支持をされている人たちとの感情の相互交換で過激になっていくようなところもあるのかもしれないけれど、奈良出身で、もともと霊的な深さで伝統を強く感じる方なのではないかとも、話を聞いていて同時に思った。

霊...。精査はしていないのだが、
アルジャジーラの記事で、イスラエルが、ガザの破壊してすぐの地区に、マンションを建てる不動産の計画を立て、すでに売りに出しているというようなニュースをネットで見た。その時、あれほど多くの人たちを無惨にも殺した場所で暮らすのは怖くないのか、お祓いなどの儀式はイスラエルにはあるのかと、くだらないことかもしれないが疑問に思った。
旧約聖書では神は一つなので、日本のような怨霊は出てこない、(イスラム教の場合、こういうものがあった:アラブ・ムスリムの幽霊観

https://www.jstage.jst.go.jp/article/minkennewseries/50/3/50_KJ00003389497/_pdf/-char/ja​ )
パレスチナの人たちの大勢の霊も見えない。供養のモニュメントさえもいらないのだろうか。ベルリンには、町中に、つまずきの石があった。
日本は自然に溢れ、甘やかされ、幼稚だから、霊や多くの神を持ったという論もあるけれど、その日本的な目で見たら、靖国の中にもいるのかもしれないが、靖国の外の方が、太平洋戦争一つをとってもみても、数えきれない人たちの霊がいるのではないか。霊にすら優劣があるのだろうか。
また、靖国神社に国の施策のために亡くなった方達が眠っているから参拝する、ということに関しても、
実は当時、逆に恐山のイタコが流行った、という論も読んだことがある。国に奪われた、神様として祀られた息子ではなく、人間としての息子と、一つの霊と、対話するための場所だった。

「私たちの現在は、誰かが守ろうとした未来だった」という言葉には、亡くなった方への悲しみと、私たちの生が今あることへの感謝という感覚がある。でもこれもその先「だから...」にあることが真のメッセージだろうし、多価的、しかもエモーショナルなので扇動的だと感じる。高市さんがこのあと何と続けたか、このシーンが印象的すぎて覚えていない。
たとえば埴谷雄高は、高市さんとは反対に近い思想を持っている人だと思うが、最近埴谷の「死霊」の感想を書いている方がブログの中で、我々の、"必ず何かを食べなければ生きていけない罪"、食べられてきたものたちが食べたものを弾劾する場面について、「今生きている人は多くの犠牲の上に生きている、だからこそ生きろ、というメッセージなのではないかと思った」と書いていた。
私はストレートに、「存在批判とオルタナティブな可能性」という「紙の上ではできる予言的な革命」だと捉えてしまっていたけど、埴谷が見てきただろう戦争の犠牲や、幼い頃の植民地(台湾)での日本人の振る舞いや、思想を原因としたリンチ事件を小説で取り上げるところ、さらに
対談中に、魚を食べながら「私が今食べている魚も私を恨んでいる」などを現行不一致なところを考えると、確かに、「それはそれとして生きろ」、という意思のような事でもあるのかと感じた。

高市さんも、それは同じ思いなのだろうと思いたいけれど、犠牲の上で成り立つ今を「守ろう」。その表現として靖国に参拝した結果、メリットは国内の特定の層を喜ばせることしか思いつかない。大国の言いなりにならないのはいいけれども、自立した国であるってそういうことじゃないのではないか。靖国以外にも日暮里のサクラホテル(安かった時はよく泊まっていたゲストハウス)前の空襲で亡くなった方へのお地蔵さんなども、他にも各地にあるのだろうから、参拝してほしい。それだったらまだ鎮魂の気持ちがわかるかも。
高市さんは、安倍さんとは前提条件もそうだし何もかもが違う。これは政治家の個性として育てるべきものと思う。そういった可能性を垣間みせたのが、党員から人気を得た理由だろう。一つ前の時代のように、身内的なローカル的なコードを頼るのではなく、もっと広い支持を得る事も出来た。ある意味本当に実行したいのなら総理大臣になってからすればいいのに、物議を醸すことを早く言ってしまったのは、相応の理由があったのだろうけど、結果的には強度は強いが、ローカルな支持に過ぎなかった。


では生きよう、と思うだけで生きていられるのか?というと、死ぬこともあり、さらには死ぬことが平安なのか悪いことなのかもシチュエーションによるような時と場所もあるかもしれない。
国の中の人たちにもコントロールできないものがある。
だいぶ前から少しずつ選択肢が狭まっていって、将棋もそうだけど、気づいたらそういう状況になっている。
そういう意味では一つの分割不可の場所にこだわらないというふうに、ドゥルーズを読むことももちろんできる。実現するのは難しくても。

現在のイスラエルの、特にポケベルの爆発作戦を、映画のようだという人が何人かいた。ドゥルーズが元ネタであるということや、映画の(テロリズムの)ようであるということを逆手にとった、解決に近づくような言葉やロジックが何かないだろうかと考える。おそらくその結果として、レジスタンスの人たちは、武器を作る過程やイスラエル軍を的にしたゲームのようなショート動画をアップしているのだろう、それで見ている人を巻き込んでも、臨場感のあるゲームに課金するような意識にする、敵と同じ表象の世界の中にいることにしかならないだろうけど。。

大きくなり過ぎた山火事は消そうとしない。燃やすものがなくなり、ただ消えるのを待つ。人は間違いなく避難させる。これまでの悲劇的な..というよりむごい経験を通ったことから来る意志の強さ、古代の、さらに厳しい自然状態と捕囚体験などに見られる価値観と切り離せない思想、誰も止められない軍事力を持った今のイスラエルには、よく言われているように、ネタニヤフ自身が捕まってしまうのを避けるためと、イランが核兵器を持つという前に攻撃したかったのが全ての目的なのかもとも思うけれども、
(パレスチナの人も含めて誰もイスラエル(+英米)を止められない以上)、気が済むまでやらせる(現在は結果的にそういう状態になっている。)、そして大量の難民、ディアスポラを、できる限り安全に、世界中の国々で暮らせるよう受け入れる???そして世代交代を待つ...?
集結ではなく分散になるけれども..。


予言の自己成就の一種なのだろうか。
古くから残っているもの。でもどれだけ本当の意味は残っているのか?もしかしたら正反対の意味だったのかもしれないもの。もしかしたら味方だったかもしれない敵。

---

でも全体的には私は高市さんを一人の人物として、応援している。日本がどうあるべきかについても自分の無意識が出てきたし、この期間一人の政治的な人を軸に情報を見ていたので、マスコミや党内の思惑がどれだけ中立でないかについても色々勉強になった。



ドゥルーズ用語集
https://navymule9.sakura.ne.jp/deleuze_keywords.html



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    Author

    Filmmaker
    Yokna  Hasegawa
    aka Yokna Patofa

    ​(長谷川億名)

    🎥新作映画
    Cosmo Corpus
    コスモ・コルプス
    ​(in post production ポスト・プロダクション中)
    ​
    💿The sound album
    "架空のゲ​ー​ム Kakuu no Game / Fictional Game (Central Game OSTF 2)", based on the unpublished novel "Ascension River / Central Game", will be released on Bandcamp on August 20th.
    https://yoknahasegawa.bandcamp.com/album/kakuu-no-game-fictional-game-central-game-ostf-2

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    Official website
    https://yoknahasegawa.com/
    mini blog  / Mastodon ②
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